山場は12月2日 < バンコク 空港占拠
先に断っておくが、私自身がプーケット空港のデモで負傷したり
バンコクにいる息子と嫁が、お寺からの帰りにデモに巻き込まれて
入院する自体になったりしているため 基本的にはアンチPADである
ただ 下記の記事は単に事実を客観的に並べているだけで
タイやNHKの報道ほど左寄りではないつもりだ
-----------------------------
読売新聞の記事が秀逸である
全体像がわかりやすいので下段に全文を引用しておく
田原記者も書いているが、この対立は守旧派エリートと新興財閥グループの対立で
前回のクーデター時に、王室が軍の側に付いたため
今回の守旧派勢力に勢いを付けることになってしまったのである
もちろん、クーデター後の民主的な (笑) 総選挙では
憲法を改正したり、司法を守旧派で固めたりしたにもかかわらず
新興勢力側であるタクシン派が圧勝したため
利権回復を願っていた守旧派は、もくろみが外れたわけなのだ
つまり、今回の暴走は 王室の後ろ盾が有ると考える
旧体制の守旧派エリートたちが、何をやっても許されると考えた行動で
いわば水戸黄門の印籠を抱いた、助さん格さん気取りな訳である
常識的に考えれば、現政権に暴力で対抗して
国自体に多大な損害を与えている守旧派は
それ相応の罰則を受けなければならないわけなのだが
王室の影を考えると、それも難しいのだろう
つまり、クーデター以後 タイは国際標準から逆行して
力と金が、民主主義を葬り去る国へと向かいつつあるわけなのだ
明日 12月2日には 先の総選挙に対する党ぐるみの選挙違反と言うことで
おそらく現政権側は解党処分が最高裁から言い渡されると予測するが
タイの選挙で、野党がクリーンかと言えば それこそ大笑いな話で
単に、最高裁が守旧派擁護で動いているだけである
ちなみに、現在は新興改革勢力 憎しで集まっている守旧派だが
政権を取れたところで個々の主張はかなり差があるため
とても長続きするとは思えないのである
他国から見てみると、新興勢力の勇み足を軍と王室が止めたことに
守旧派利権確保グループが乗っかったとしか見えないのだが・・・・・・
明日以降の動静に注目が集まるところだ
空港占拠から1週間、タイ混乱収まらず…経済全体に打撃
【バンコク=田原徳容】タイの空の玄関スワンナプーム国際空港占拠事件は1日で1週間を迎えるが、収拾のめどは立たず、ソムチャイ政権は機能不全を世界に露呈した。
膠着(こうちゃく)状態の中、11月29日深夜から30日未明にかけ、反政府勢力「市民民主化同盟(PAD)」が占拠を続ける首都バンコクの首相府とドンムアン空港で爆弾が爆発、50人が負傷した。政情混乱は基幹産業の観光に加え、経済全体に打撃を与え始めた。
爆発で負傷したのは首相府占拠者ら。一方、政権を支えるタクシン元首相派は30日夕、首相府付近で2万人(警察発表)集会を行い、PADの暴挙を批判。PAD排除まで連日集会を開くとしており、衝突の緊張が高まっている。
邦人約1万人を含む足止め状態の観光客ら約10万人に対し、バンコク南東約150キロの軍用空港を使った代替空輸が11月28日に始まったが、完了に1か月かかる。また、1390万人(2006年実績)にのぼる観光客のうち、約160万人が年末までのタイ旅行をキャンセル。観光関連で100万人が09年に失業するとの予測が出た。
タイ政府は混乱による経済損失を最大1000億バーツ(約2700億円)と見積もる。タイは日本の自動車産業の生産拠点で、部品の空輸停滞など影響が出始めた。政情混乱が続けば09年の国内総生産(GDP)成長率は当初予測の約4%を下回り、約2%にとどまるという。財界は11月29日、首相に退陣を要求した。
ソムチャイ首相は11月27日、2空港を対象に非常事態宣言を発令した。しかし、陸軍は既に首相退陣を勧告して造反しており、排除の任を命じられた警察は及び腰だ。陸軍は06年のクーデターで元首相を放逐。元首相派が07年末の総選挙に大勝し、政権に返り咲くと、政権と距離を置いた。PADが、8月下旬の首相府占拠に始まる数々の違法行為を展開しても、軍は「容認」。これが異例の空港占拠を許した。
打開が困難なのは、最大与党「国民の力党」の解党が12月上旬に想定されるからだ。党ぐるみの選挙違反事件を裁く憲法裁判所は11月28日、実質審理をせず12月2日の結審を決めた。解党と首相ら党幹部の公民権停止の判決が見込まれ、その場合、内閣は総辞職する。
PADは、12月5日で81歳となるプミポン国王を頂点とする立憲君主制の擁護を主張する守旧派エリート集団。タクシン政権後期の05年後半から、新興エリート集団のタクシン派の打倒を図ってきた。今日の対立は国民を無視した新旧エリートの利害衝突の表れだ。
最終更新:11月30日22時30分
バンコクにいる息子と嫁が、お寺からの帰りにデモに巻き込まれて
入院する自体になったりしているため 基本的にはアンチPADである
ただ 下記の記事は単に事実を客観的に並べているだけで
タイやNHKの報道ほど左寄りではないつもりだ
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読売新聞の記事が秀逸である
全体像がわかりやすいので下段に全文を引用しておく
田原記者も書いているが、この対立は守旧派エリートと新興財閥グループの対立で
前回のクーデター時に、王室が軍の側に付いたため
今回の守旧派勢力に勢いを付けることになってしまったのである
もちろん、クーデター後の民主的な (笑) 総選挙では
憲法を改正したり、司法を守旧派で固めたりしたにもかかわらず
新興勢力側であるタクシン派が圧勝したため
利権回復を願っていた守旧派は、もくろみが外れたわけなのだ
つまり、今回の暴走は 王室の後ろ盾が有ると考える
旧体制の守旧派エリートたちが、何をやっても許されると考えた行動で
いわば水戸黄門の印籠を抱いた、助さん格さん気取りな訳である
常識的に考えれば、現政権に暴力で対抗して
国自体に多大な損害を与えている守旧派は
それ相応の罰則を受けなければならないわけなのだが
王室の影を考えると、それも難しいのだろう
つまり、クーデター以後 タイは国際標準から逆行して
力と金が、民主主義を葬り去る国へと向かいつつあるわけなのだ
明日 12月2日には 先の総選挙に対する党ぐるみの選挙違反と言うことで
おそらく現政権側は解党処分が最高裁から言い渡されると予測するが
タイの選挙で、野党がクリーンかと言えば それこそ大笑いな話で
単に、最高裁が守旧派擁護で動いているだけである
ちなみに、現在は新興改革勢力 憎しで集まっている守旧派だが
政権を取れたところで個々の主張はかなり差があるため
とても長続きするとは思えないのである
他国から見てみると、新興勢力の勇み足を軍と王室が止めたことに
守旧派利権確保グループが乗っかったとしか見えないのだが・・・・・・
明日以降の動静に注目が集まるところだ
空港占拠から1週間、タイ混乱収まらず…経済全体に打撃
【バンコク=田原徳容】タイの空の玄関スワンナプーム国際空港占拠事件は1日で1週間を迎えるが、収拾のめどは立たず、ソムチャイ政権は機能不全を世界に露呈した。
膠着(こうちゃく)状態の中、11月29日深夜から30日未明にかけ、反政府勢力「市民民主化同盟(PAD)」が占拠を続ける首都バンコクの首相府とドンムアン空港で爆弾が爆発、50人が負傷した。政情混乱は基幹産業の観光に加え、経済全体に打撃を与え始めた。
爆発で負傷したのは首相府占拠者ら。一方、政権を支えるタクシン元首相派は30日夕、首相府付近で2万人(警察発表)集会を行い、PADの暴挙を批判。PAD排除まで連日集会を開くとしており、衝突の緊張が高まっている。
邦人約1万人を含む足止め状態の観光客ら約10万人に対し、バンコク南東約150キロの軍用空港を使った代替空輸が11月28日に始まったが、完了に1か月かかる。また、1390万人(2006年実績)にのぼる観光客のうち、約160万人が年末までのタイ旅行をキャンセル。観光関連で100万人が09年に失業するとの予測が出た。
タイ政府は混乱による経済損失を最大1000億バーツ(約2700億円)と見積もる。タイは日本の自動車産業の生産拠点で、部品の空輸停滞など影響が出始めた。政情混乱が続けば09年の国内総生産(GDP)成長率は当初予測の約4%を下回り、約2%にとどまるという。財界は11月29日、首相に退陣を要求した。
ソムチャイ首相は11月27日、2空港を対象に非常事態宣言を発令した。しかし、陸軍は既に首相退陣を勧告して造反しており、排除の任を命じられた警察は及び腰だ。陸軍は06年のクーデターで元首相を放逐。元首相派が07年末の総選挙に大勝し、政権に返り咲くと、政権と距離を置いた。PADが、8月下旬の首相府占拠に始まる数々の違法行為を展開しても、軍は「容認」。これが異例の空港占拠を許した。
打開が困難なのは、最大与党「国民の力党」の解党が12月上旬に想定されるからだ。党ぐるみの選挙違反事件を裁く憲法裁判所は11月28日、実質審理をせず12月2日の結審を決めた。解党と首相ら党幹部の公民権停止の判決が見込まれ、その場合、内閣は総辞職する。
PADは、12月5日で81歳となるプミポン国王を頂点とする立憲君主制の擁護を主張する守旧派エリート集団。タクシン政権後期の05年後半から、新興エリート集団のタクシン派の打倒を図ってきた。今日の対立は国民を無視した新旧エリートの利害衝突の表れだ。
最終更新:11月30日22時30分
by kaonoi
| 2008-12-01 09:40
| weblog
17年住み慣れたシンガを離れ 新たにバンコク、さらに イサーンでの生活開始
by kaonoi
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